・深い人間ドラマを見たい
・犯罪の影響を受ける親族の複雑な感情や苦悩がリアルに感じられる
今回はこの本を読みました
あらすじ
ある家族の兄弟の話
家庭はそれほど裕福では無かった
母は子供達に勉強して賢くなって
苦労させない為に1日中働いていたが
ある日他界してしまって
兄は勉強が苦手で弟は得意な方だった
だから兄は肉体労働して家庭を支えて
弟を大学に進学させよと思っていたが
腰を痛めて働けなくなった
生活も苦しく弟を進学させてやりたいけど
お金がなく弟は働くと言っていた
そしてひとつの考えが浮かんだ
盗めばいい
夜に単身で住んでいる老婆の家に侵入して
物を奪い帰ろうとした所
欲が出ていろんなことをしていたら
老婆に見つかり逃げようとしたが
神様のいたずらのように腰が痛くなり
警察に連絡しようとしていた老婆を
焦っていて殺してしまった
そして警察に捕まり牢屋に入ることになった
そして弟はこのようなレッテルを貼られてしまった
強盗殺人をした兄がいる
そこから弟の生活が始まった
なぜ「手紙」は犯罪者の親族の視点から描かれているのか
罪者の親族の視点から描かれることで
彼らが運命に翻弄される様子や
運命の中での家族の絆を追求する姿が辿り着きます
物語の中で親族は運命に挑戦し
自らの行動によって未来を変えようとする姿勢を示します
家族の絆の意味や大切さを考えられる
感想・ネタバレあり
実際起こる可能性はゼロではない話だと思いました
毎日メディアで悲惨なニュースをして
被害者・加害者がいるわけで
そこに注目されて
被害者からしたらその人の行動で
幸せは日常が壊されたので
恨むのも確かに分り一生許すことが出来ないかと思います
今回の話は加害者の家族の人生の経過の話で
自分がしていないけれど
家族という血の関係から周りから
差別をされて恋愛・夢・就職など
諦めていく内容となっていましたが
実際に起こった場合同じように関わらないようにしたいと
やっぱり思う方が多いかと思います
加害者の家族もある意味被害者であると
この本を読んで感じました
終盤にある事件が起こり
主人公が被害者となるが
同じようなことをしていた所が
人間味あふれていました
普通本の中では同じことはしないで
優しくするのが鉄板なイメージだったので
リアルなフィクションだったと思います
自分だけではなく自分の周りに危害を被ると
少しでも考えられたら少しは抑制できるのではないかと
思うので皆さんにこの本は読んで欲しいと思いました
口コミ
我がことのように思われる内容で、引き込まれて一気に読めてしまいます。
犯罪者の兄を持つ弟の苦しみが自分にも伝わってくるような内容です。
読み手によって、解釈を委ねる作品
人生は少しの違いで180度変わってしまうんだよなと思った