・違った角度のミステリー小説が読みたい
・小説にリアル感がほしい
今回紹介する本はこちらです
結論
ひとつの事件からある人の言葉で
負の連鎖が起こり
何が正解、不正解が分からなくなる
物語
いつも遊んでいた4人の小学生の女の子がいた
紗枝、真紀、晶子、由佳
田舎の町に都会から転校してきた
エミリちゃん
お金持ちで、都会出身とのことで
人気者になり5人で遊ぶようになった
ある日遊んでいたら男性が来て
手伝ってほしいと言われ
エミリちゃんが手伝うことになった
なかなか戻って来ないので
迎えに行くと倒れていた
4人は各自行動をするが
エミリちゃんは亡くなってしまった
4人は顔を見ているはずなのに
記憶があやふやで犯人が特定できなかった
そしてエミリちゃんの母親、麻子に
あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい
それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい
これを聞いた4人の考えは
- 紗枝:約束など関係ない
- 真紀:過去の自分の後悔から立派になる
- 晶子:身の丈の生活をする
- 由佳:犯人を見つける
この4人が事件が発覚したときの行動と
そこからどのような生活をして
麻子はどのような行動をしていたか
続きは本を読んでください・・・
感想
4人で仲良くしていた所に新しい風が吹き
都会出身のお金持ちをどのように思っていた
4人の考えが分かり
事件が起こってそれぞれ行動するも傷を負い
疎遠となり大人になった現在
どうしているのってはなしでした
他のミステリー小説みたいに
主人公がいて謎を解いて終了ではなく
各自の目線からなぜこのような展開になったのか
面白かったです
過去の思い出って大人になっても
引きずることってありますよね
今回は母親のことばが鎖となり
不幸の連鎖になったけれど
この鎖を自分で繋げている場合も見かけます
友達は同世代と付き合いたいけれど
同年代の異性に振り向いてもらえない中
一回り以上から異性として見られたことで
自分はこれぐらい離れていないと
分かってもらえないという鎖を作ったり
いつも読んでいる小説とは
違った角度を体験できたので
この作者さんの他の本も読みたいと思っています
口コミ
グイグイと引き込まれていく物語で
ラストまで一気に楽しめます
読んでいくと何となく嫌な気分になっていくけど
その先が気になり読み続けてしまう
人間の生々しい感情が字を追うごとに伝わってきました